この冬は、フランスも暖冬です。12月に1週間、1月に1週間寒波は来ましたが、あとは寒くないのです。環境の悪化は、明らかに目に見える状態になってきました。暖冬のお陰か最近、地球温暖化対策のニュースが目に付きますが、どの位の人が気を使って生活しているのでしょう。みなさんは如何ですか?
 さて2007年2月1日、ヨーロッパの数カ国で地球温暖化を考える活動として、「19時55分から5分間電気を消しましょう」という呼びかけがありました。エッフェル塔を始め、各地で多くのモニュメントの照明が落とされ、我が家も含め多くの家庭でローソクを用意し、5分間照明器具、テレビ等を消しました。
 翌日のニュースによると、この5分間でフランス全体の電力が1%減少したそうです。この電力は、南仏の大都市マルセイユの消費電力に相当するとの事でした。
 この活動については、半月前に夫が勤める学校の校長からメールが送られて来て知り、夫は早速生徒に伝え、我が家でも参加しようと話していました。その時私は、「わが辞書に節約という文字は無い」というような生活をしている夫に、「普段から少しずつ気を付ける事の方が、大事なのではないかしら?」と言い、あまり乗り気ではありませんでした。
 しかし、このように数字として結果が出て、ニュースで大々的に報道され、多くの人が「凄いな〜」と思ったのだったら、この5分間の活動は成功したと言って良いと思います。毎日やれば更に良いのに、と考えたのは私だけでしょうか? C'est mieux que rien! [セ・ミュー・ク・リアン](何もしないよりマシ)ではありますが。
 この活動をきっかけに、電力に限らず、色々な面から無駄を無くす生活が広まれば、素晴らしいですね。みなさんもこれを機会に、少しでも環境に悪い物を減らし、無駄な電力は使わないようにする努力を始めてください。今後の夫の生活態度も楽しみです。

2007年2月初旬