パリはクリスマスの飾り付けが終わった所も多く、すっかり冬の用意が整った感があります。

 10月に主人の会議に同行しエジプトのカイロに行ってきました。近日中に写真集を掲載しますのでご覧になって下さい。出発から家に戻るまで、とにかくとても疲れる旅でした。例えば、帰りの飛行機に乗るために朝2時半に起床したとか…… 初めてのアフリカ大陸、イスラム教の国という事で緊張度も高かったのかもしれません。ホテルはとても豪華で、波のあるプール、ゴルフ場など施設も整い、街の汚さと比べ、貧富の差を見せ付けられた旅でもありました。
 しかし、パリに戻り写真の整理をしながら考えたのですが、私の目から見て貧しそうに見えた人達が、必ず不仕合せということも無く、私が偏見の目をもって見ていたのかもしれません。
 色々ありましたが、ピラミッドは素晴らしかったです。今は本当に行って良かったと思っています。

 10月末にはトゥッサン休暇がありました。今回はまた南仏に行って来ました。秋から冬に変わろうとしているこの季節の風景はまた格別です。しかし、日本の紅葉とは違い、山全体が真っ赤に染まることはありません。緑から黄色に変わりかけている木が一番多く、たまに真っ赤に染まった木がポツンと立っています。そんな木を見つけると、宝物を見つけたような、得した気分になるのです。
 カシス[CASSIS]のブドウ畑も黄一色に染まり、とてもきれいでした。何度も秋に訪れているのですが、こんなに紅葉・黄葉がきれいだった事は無かったように思います。小さい秋と小さい幸せを見つけることができました。

 11月11日には、日帰りのバス遠足に参加しリヨンス・ラ・フォレ[Lyons la Forêt] というヨーロッパで一番というブナの森がある場所に行って来ました。秋も深まりとても良かったです。村には、ノルマンディー独特の梁のある、可愛らしいきれいな家が立ち並び、まるで安野光雅氏の絵のようでした。パリから日帰りで行けるお勧めの場所です。車でないと難しいですが……

 さて、次のヴァカンスはクリスマス休暇です。それまでの忙しい日々をがんばって乗り越えたいと思います。食べ過ぎ、飲み過ぎに気をつけながら!!!


2007年11月18日 ≪アトリエ・イグレック≫ 石村幸枝