今年もパリ郊外にあるソー公園でお花見をしてきました。日本とは違い場所取りの心配もなく、日本から来たばかりの友人達が大感激。花は八分咲きで、少し雨も降りましたが暑過ぎず寒過ぎず、なかなかのお花見日和でした。
 さて、お花見やピクニックの度に「どうしてみんな紙皿、紙コップ、割り箸を使うのかな?」と思うのです。私はプラスチックのお皿、小さめのガラスのコップ、普通のお箸を持って行き何度も何度も使っています。すべて十年選手です。
 自宅でもなるべく再利用をと考え、ビニール袋はもう数年買っていません。ラップは最後に買ったのが何年前かも覚えていません。しかし常に充分なビニール袋があり、困った事はありません。我が家ではビオ食品しか買いませんが、それでもビニール袋入りの物も少なくなく、そういう袋を洗って使っているのです。水分の多い物が入っている袋はとても丈夫で便利ですし、スパゲティの袋は細長く、お菓子の小袋には極小の物もあり、用途に合わせて色々利用できます。日本食品の袋にはチャック付きの物もあり、多くの方が捨ててしまっているのかしら、と考えると心が痛みます。
 またペットボトルの消費を減らす為に浄水器を使っています。お気に入りの丈夫なペットボトルは何年も使い、外出の時には必ず水を入れて持ち歩いています。
 最近「リサイクル」は普通に誰もが実践している事だと思いますが、「分別ゴミに出す」という行為は、どんどん捨てても「良い事」をしているのだと、勘違いさせてしまうのではないでしょうか。もちろんリサイクルはするべきだと思いますが、そのためにどれだけのエネルギーが使われているのかも考えなくてはなりません。
 来年のお花見に向けて、どうしたらみなさんが「再利用可能製品」を使ってくれるのか、「とことん使ってからリサイクル」を少しずつでも広めて行きたいと思います。

2008年4月27日 石村幸枝