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水の飲み方選び方 飲み水について
私がパリで暮らし始めたのは1983年です。当時日本ではまだ、ペットボトル入りの水はあまり売られていませんでしたが、こちらに来てからは、ごく普通の事として飲み水用にミネラルウォーターを買うようになりました。 しかし、BIO食品中心の生活に変えてから、ミネラルウォーターへの疑問が湧いてきたのです。宣伝ではそれぞれ「身体に良い」と謳(うた)っていますが、自分の身体に必要な水は何なのだろう……と。 そこでボトルに書いてある成分を表にまとめ、比べてみると、ある物はカルシウムがとても多く、ある物はカリウムが多い、等、味の違い以上に成分の違いに驚きました。(表1) その頃、透析を始めていた義父の様な人が、何も知らずにカリウムたっぷりの水を飲んでしまったら、大変なことになるのでは、とゾッとしたことを覚えています。(腎臓病でない人にとっては、必要なミネラルです) なかなか私の欲しい情報はみつかりませんでしたが、ようやくこの1〜2年、飲み水について書かれた文献が出るようになりました。そして最近やっと「しばらくこの方法で飲んでみよう」という「水の飲み方」が私の中でまとまりましたので、ご紹介したいと思います。 水の飲み方
1日に飲む水の適量は、「体重×30ml」という事です。これは1日に身体から排出する水分の量から割り出された数字です。 私は今まで「水」を「適量」は飲んでいませんでした。しかし、毎朝ミルクティー(ルイボスティー+豆乳)を600〜700ml、午後からも何かお茶類は飲んでいたので、水分は足りていると思っていました。ところが、ある文献(1)に「水以外の飲み物(ミネラル分の少ないミネラルウォーターを含む)はこの計算には加算されない」「お茶類、コーヒー、ココア、強いアルコールを飲んだ時は、その同量の水を更に飲まなくてはならない(ミネラル分の多いミネラルウォーターについての記述は無し)」という説明があり、また別の文献(2)には「食品中に含まれる水分は、栄養分の吸収に必要不可欠で、身体の細胞・分子までミネラルや体内で必要な成分を運ぶ。」「飲料水として摂った水分は、身体の隅々に行き渡り、体内の水分をリフレッシュし、新陳代謝によって作られた老廃物を尿として排泄する。」という記述があります。 水分なら何でも一緒と思っていましたが、どうやら水の性質によって働きが違うようです。 では、私の飲み方をまとめてみます。 ☆朝起きてすぐに 200〜300ml ☆昼食前30分位に 100〜200ml ☆15〜16時に 100〜200ml ☆夕食前30〜60分に 200〜300ml ☆寝る前30〜60分に 200ml 今の所、まだ「適量」には達していませんが、無理せず少しずつ様子を見て行こうと思っています。飲みたくない時には一口だけにします。水の温度は常温です。 参考文献 文献(1)"Qualite de l'eau et mortalite" Richard HAAS, Sortir & Choisir Autrement, No.2 Avril 2004 14頁 文献(2) "alimentation BIOlogique et equilibre nutritionnel l'encyclopedie du docteur le goff, Docteur LE GOFF, Ed.Roger Jollois, 1997 590頁 水の選び方
文献(2)に詳しく載っていますが、ミネラル分が多いと飲料水の役目は果たさないそうです。細胞全体に行き渡り体内の色々な水分をリフレッシュし、老廃物を運び出すためには、ミネラル分が邪魔になるようです。 私は、この文献でお勧めのMont Roucousという水を飲んでいます。ミネラルの総量は26mg/Lです。最近は近所のスーパー(モノプリ、G20)でも売っているので、便利になりました。 また、Mont Roucousが無い時には、Volvic、Rosee de la Reine(ビオショップ)、 Montcalme(ビオショップ)を飲んでいます。 色々な本に書いてある事ですが、普通の生活をしている場合、ミネラルの補給は食物からで充分のようです。ミネラルが豊富な硬水は「治療用に飲むべき水で、日常生活の中で飲料水として飲むのは良くない」とはっきり書いているドクターもいます。 スポーツの後、たくさんお酒を飲んだ後等は、ミネラルが不足しがちですから、ミネラル補給として硬水を飲むのは良いのではないでしょうか。但し、水分補給もお忘れなく。 私の場合、汗をたくさんかいた日等には、良質のミネラルがたっぷり含まれている塩を多めに使います。味も良いし一石二鳥です。万が一塩分を摂りすぎても、水が流してくれます。ミネラルについては、sante et bio の[ミネラル]をご覧ください。 ちょっと注意
☆この方法で「適量」の水分補給を始めよう、と思っている方へ。 水の事だけを考えて実行しても、あまり良い結果は生まれないと思います。必ずミネラル、その他の栄養素の事を充分に考え、バランスの良い食生活も心掛けてください。 この方法は、治療法でも健康法でもありません。空気を吸うのと同じような感覚で試してみては如何でしょうか。 常に身近に水を置いておくと便利です。外出時も忘れずに持って歩きましょう。 また、食前15分、食後1時間半の間に大量の水を飲むと、消化を妨害しますので、気を付けて下さい ☆そんなにたくさん水など飲めない、と思っている方へ。 トイレに行きたくなるから、汗をかくからという理由で、水をあまり飲まないのはとても危険です。老廃物がうまく排出されなくなってしまいますし、体温調節もうまくできなくなります。体内に貯まった老廃物は「病気の素」です。 因みに体重60kgの成人が、1日に排泄する尿の量は1.5Lですが、0.5L以下になると、透析が必要な状態となります。尿の量を減らして、良い事はありません。 最後に
まだまだ書きたい事はたくさんありますが、今回はここまでにしておきます。これからも新しい情報を探して行きたいと思っています。 バランスの良い日々を過ごすために、もう一度sante et bio の別の頁も、読み直してみて下さい。 質問・疑問がありましたら、メールでどうぞ。私に分かる範囲でお答えいたします。 メールはこちらへ atelier-y@noos.fr 戻る
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