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ダイアリー2002

 

 

12月27日
 クリスマスは子供の祖父母の家で過ごした。ツリーに七面鳥、フォアグラ、ビュッシュ・ド・ノエル、そして子供はプレゼントの山、山に囲まれている。
 クリスマスが過ぎたばかりだというのに、また父親のFが声を出す恐竜のおもちゃを買ってきた。ここ数日、なぜか数局が競って毎日恐竜の特集番組や映画を放映したのと最近子供が恐竜の本をもらったのとで興味を持ち始めたせいだ。

  フランスの一般家庭と比べうちが多い方かどうかわからないが、こちらの子供は本当に沢山おもちゃを持っている。前、TGV(フランス版新幹線)に乗り合わせた子供たちもいっぱいミニカー持ってたし、ベビーシッターをしていた友人や、子供のいる家庭にホームステイした友人の話を聞いても、やはり沢山のおもちゃがあったという。
 しかし、若干不安になるのだ。こんなにおもちゃを与えていいのだろうか日本の感覚からすると欲しがるがままに与えると、わがままになる、飽きっぽくなる、ものを大切にしなくなる、というようになりそうで、あまりいいことなさそうだが。しかし好意でしてくれてるし咎めることもできない。

 案の定さっそく、家に戻ってきて(まだおもちゃは全部向こうの家)自分のおもちゃ箱をかき混ぜながら、「こっちはちっちゃい飛行機しかないもんね」だって。ちゃちなやつだけど、前まで楽しく遊んでいたのに。また、前述の恐竜はオレンジ色でそんなに大きくないものだが、子供は「もっと大きくて緑のがいい」と言い始める。するとFは「じゃあ、また買ってきてあげるね。」なんて言っている。「ちょっと、それはやめて、だんだんわがままになってきているじゃない。」と言うと「何で?」と聞く。説明しても平行線。ちょっととまどい気味である。

 さて、私はといえばFlash を勉強しはじめた。暇を見つけては図形を描いて動かしてみる‥とまだこんなレベルだけど。あと、近々このサイトをがらりと改装する予定なのでその準備かな。動画を入れるのはまだしばらく先になりそうだが。
 

12月9日
 あっという間に師走。何かと用事が多い今日この頃。クリスマスカードすら買いに行けない。カードは去年までイギリスのデパート、マークス&スペンサーのが安くてきれいだったから愛用してたけど、今年初め同デパートはフランスをはじめヨーロッパ各国から撤退してしまったので、 さてどこで買おう、なんて思っている。フランスのカードなんていうとおしゃれなものをイメージするかもしれないけど、これいつのデザイン?なんて感じの野暮ったいものが多い。専門店に行けばそりゃ素敵なものもあるけど、 高くって何十枚も買えやしない。毎年秋頃までは今年こそカードは手作りよ、と意気込んでいるのだけれど、12月が近づくにつれやっぱり手作りはまた来年にしよう、とあきらめるのであった。

11月26日
 パリに戻ってきました。今回の飛行機での旅は、まあ前半はちょっと大変だったけど、おおむね問題はなかったといえるかな。

11月23日
 実家にいる間、メールチェックをするのと内職に使う以外、ほとんどパソコンに向かうことができなかった。出発前は、日本にいる間、数日おきに更新するぞーと思ってたけど。パリにいるときは子供が幼稚園に行っているからその間にやってるんだけど、一日中子供と一緒だとなかなか難しい。おとなしい子なら問題ないんでしょうがうちの場合・・・。
  さて、昨晩の出来事、いよいよあさって出発という感じで私も荷作りなどを始めていた。9時過ぎ頃だったか、弟が裏口の方を見て、何だか荒らされているみたいだと言う。うちの実家には家猫が昨年18歳で大往生した後も外猫が3匹ほどいるが、その3匹が何だかおびえた様子でいつもとは違う位置に縮こまっている。ノラ猫か何かだろうと母と弟は懐中電灯を持って辺りを見回した。
「これ、アライグマじゃない?」
え!?と飛んで出る私。隣の塀の近くにうずくまるそれは確かにアライグマ君。ここからもうちょっと北、県境を越えたあたりの町には動物園から逃げ野生化したアライグマが住みついているそうだが、うちの裏に来ているのは逃げないし、どうも飼い慣らされた感がある。私が記念にと、写真に撮っても動じない。飼い主が探しているかも知れないし、放っておくわけにも行かないので、 取りあえず警察に連絡する。 警察を待っている間にアライグマは隣家の方へ移動、入り口のすぐ上に上がる。やがて50代ぐらいの警察官がパトカーやってきたのだが‥。
 隣の人も呼んで協力を求める。その家は玄関の上に小さな屋根が付いていて奥行きがあるが、その中にアライグマは隠れてしまった。警官は脚立か何かあるかと聞く。脚立を出してきて弟が聞いた。
「何か道具はお持ちになりましたか?」
「いえ、何も。」と警官。網もケージも持ってないようなので、取りあえず家には猫用のケージがあるので、無事捕まえられたときのためにと、母が持ってくる。しかし、この警官素手で捕まえるつもりなのだろうか。アライグマって爪なんか結構鋭いんじゃなかったっけ? そして無事に捕まえられたとしても、ケージなしでパトカーにそのままのせてつれて帰るつもりだったのかなあ。
 警官は脚立に上がり、チョッチョッと舌で音を発しながらおびき寄せようとする。そんなんで出てくるのだろうか?出てきたとしても素直に捕まってくれるかなあ、大体脚立に乗ってでは、足下も不安定だし、と不安に思っているところへ、警官の携帯に警察署から電話が入った。応援を求めるのだ!と思ったが
「はい、ただいま説得中であります。」とだけ伝え、切ってしまった。チョッチョッ、が説得かい?しばらくしてアライグマ君、素早く出てきたと思ったらあっという間に降りてしまい、向かいの家の脇にある細い隙間に入り、走り去ってしまった。
 「こんなところに入って行ってしまったらもう無理ですね。というわけで今日はもう打ちきりとしましょう。ハハハ。」
と警察は言い残して去って行ってしまった。のどかなところです、うちの方は‥。


アライグマ君 実家の裏口にて

11月5日
 2日ほど前から、日本の実家に帰ってきている。子供は3歳までが大変、3歳になったら随分落ち着くよ、とはよく聞くが、さて、3歳になったばかりの息子の場合は?そういえば一人遊びを静かにできるように なったような気がするが、機嫌が悪いときのバイオレンスさはアップしたようで、プラスマイナスゼロかな。
  というわけで飛行機の旅は多少楽になるかな、とも期待したのだが、まあ前回と比べれば、通路行ったり来たりは一回きりだったし、座席にずっと留まっていてくれて、多分よくなっているのであろうが、何せ私が寝不足で絶不調だったのでいつもと同じくらいつらかった。当然子供が寝ないことには、眠くても寝られないし。そして、座席脇にあるボタン押しまくりは相変わらず。まあ、ヘッドフォン用のボタンはいい。読書灯はあまり点滅させると鬱陶しく周囲の人にも迷惑なので必死で止めた。でも一番焦ったのが、係員を呼び出すボタン。いつの間に押したか、係員が「お呼びでしょうか」と現れたのであせった。子供が押したことを説明して詫び、気をつけるようにするが、また同じことする恐れがあるのでテープ等で覆ってしまいたいがテープを借りられないかきくと、日本人の男性乗務員は
「テープはないのですが、このお席については呼び出しボタンは無効ということにしますので、また押してしまわれても大丈夫ですよ。他の乗務員にも説明しておきますから。」
それでも、呼び出しのサインがあると乗務員もハッとなるだろうと思い、極力押さないように見張っていたのだがやはり何回かは見逃してしまう。すると、最初から叱りつけるような口調で話す、キツめの 女性乗務員がいたのだが、彼女がツカツカとやってきたかと思うと、どこかで入手したかスーツケースなどにつける、送り先空港を記したテープを持ってきて、物もいわずに呼び出しボタンの上にベッタリ貼り付け去っていった。するとすぐに先ほどの男性乗務員がきて、
「すみません、お気になさらないで下さいね。」と気を遣ってくれた。
「いいえ、こちらこそ。どのみちテープは欲しかったのでちょうどいいですよ。」と私。
‥そうは言ってみたものの、あのように貼られるとやっぱりあんまり気分は良くないものだ。
フランスに戻るときはテープ持参で行くつもりだ。

10月17日
 今月末はわが息子の誕生日。幼稚園では日本と同じようにお誕生日会なんてのをやるらしい。今週の金曜日にお誕生日会をやるので、大きなケーキ1つ、ジュースとソフトタイプのキャンディーを持ってくるように言われた。やっぱり手作りケーキよね、と久々にお菓子を作ることにした。田舎の幼稚園でボランティアのようなことをしていた妹曰く、
「簡単に作れて子供たちも好きだから、ガトー・オ・ショコラ(チョコレートケーキ)を作ってく人が多かったよ。」
でもみんなそれだと新鮮味に欠けるな。自分の好みでもあるし、こちらでは比較的珍しいということもあって、バナナチョコケーキを作ることにした。

 さて、お菓子作りは昔好きだったけど、しばらく作ってなかったので手際が悪くなっている。卵を泡立てたり、下準備しながら我が子をみると、なんと靴のひもをほどいて首に巻き付け始めた。もちろんすぐに奪い取って隠したが、我の強い性格の彼は、もちろん納得しない。「ダメよ、危ないから」とお菓子作りの続きを始めるやいなや、怒った彼はあっと言うまもなく、その靴をテーブルに向かって投げた。・・バタ、砂糖、卵黄を混ぜておいたタネが入ったボウルの中に、靴のつま先部分がズボッとはまりこんだ。 一瞬呆然となった私、しかしすぐに気を取り直して、まずお仕置き。お尻を一発だけ、でも自分の手がジーンとなったくらい、したたか叩いた。そしてタネの方だが、靴を抜くと全然汚れていない。、もともと小雨で靴は洗われていてきれいだったし、突き刺さった形だったので、ボウルの縁も汚れていない。タネも靴の触れた部分は 靴と一緒に取れた。念のため、靴のつっこんだ周りをぐるりとスプーンで取り去り、考えることしばし。大丈夫だよね、熱を通すし‥、もう砂糖も卵も足りないしね。ウチ用だったら続行してしまうが、園児たちが無邪気にケーキを食べている図を思い浮かべると、後ろめたさが襲ってくる。知らぬが仏、なんてダメだわ。作り直しを決意、気の変わらないうちにタネは全部流しに捨て、スーパーに走る。お菓子作りがそんなわけで遅れ、夕食の時間も大幅に遅くなった。
 妹に聞いてみる。
「ところでフランス人だったらどうするかな。結構続行する人、多い気がする。意外と靴抜いたあと、周りとか取り去らなくてそのままだったりして。でも一応躊躇するのかな、躊躇も何もしない人はどれぐらいいるのかな。」
「どっちにしても最初っからやり直すなんて人は僅かだろうね。」と妹。
さて日本人の場合はいかに。

9月26日

 私は、バスと相性が悪い。バス停に向かっていく途中でバスの去っていく後ろ姿は見ることが多い。逆にバス停に着いてからすぐにバスがくるなんて皆無に等しかった。しかし子供ができてからな幾分そんな悔しい思いをすることも少なくなった気がする。子供がバスと相性がいいのか?よく言う、雨男、雨女、晴れ男、晴れ女、のバス版が存在するとみえる。しかしこの日はバスに避けられる私のオーラが勝っていたのか、朝からバスにおいて行かれること3回。しかも、通りに出たときはもうバスが来ていて、はなから乗るのなんて無理っていうパターンならあきらめもつくが、バスが向こうの方からくるのが見える、よし、これなら間に合うなとと思っていると、信号が赤になって渡れない。それでも普通は、途中で車が途切れたすきにわたって乗れてしまうのだが、今日はいっこうに途切れず、目の前で通り過ぎるバスを見送る、という悔しい思いを何回もしているのだ。4回目になるともうキーってなもんよ、夜だったし。バスに馬鹿にされてなるものか。私は「待ってー!!!」と叫び、無理矢理止めて乗る。はっはっは、乗れたぞ、勝利!しかしそのとき気づいた、幾人もの視線を。バス停に残ってる人も乗っている人も、みんなこちらを見てくすくす笑っている。日本なら、ちょっとは恥ずかしいが、それほどおかしくない気もするけど、どうかな?おばさんだったらやる気がする。でもこちらではそんなこととする人はあまり見かけない。これって、はしたないことなのですね。
 話はちょっとそれるが、そういえば道路を強引に渡るときなんか、間近に車が来ていてもあまり走らないということも気づいた。
 他には後ろがつっかえているのに悠々と窓口で質問している人、もたもたする人に「早くしてちょうだい」などと言ってせかすことも こちらではやらない。たまにわざとらしい大きなため息は聞こえるけれども。
 結論:焦るというのはクールではなくかっこわるいことのようだ。

 

9月22日

 さて何とか2枚目の絵を完成させて、パリの中央郵便局から送った。やはり多少の後悔は残り、完成、と言うのも抵抗がある感じ。最初はまあ、順調に進み、あとは最後の仕上げのみ、明日は土曜日なので、今夜中に完成させて午前中に 郵便局に出しに行くぞ、という時になって仕上げ用の筆が使い物にならないことが判明。描き損じ、修正、を繰り返し、何だか描くごとに見るも無惨になっていくようだ。終わらないし途中で放棄、ふて寝。時々筆など、道具が使いづらいなあ、というときはあったけど、そのために失敗ということはあまりなかった−失敗といったら大抵は腕のせいだった。翌日、朝少し仕事があったが、それを終えて画材店に走り、大急ぎで描き上げ(実は細部を少し省略した)午後になってしまったので、ちょっと離れたところにある中央郵便局まで出しに行ったのであった。
 さて、 後悔がちょっと残るとはいえ、描き上げたあとのこの開放感はいいですな。試験のあとなんかもそうだけど。これだから締め切りと試験のある生活はやめられないって?りして。

9月9日

 旅行関係の仕事をしているのだけど、トラブルはつきもの。本日は日本人ツーリストに付き添って空港で帰国便の搭乗手続きをしたのだが、A社のストで成田行きがキャンセルされ、関西空港行きに乗るか、成田行きに乗るのならなら夜中の便しかないそう。夜中に空港に来るのはなんだし、その場になって万一オーバーブッキングで乗れないなんてなったら目も当てられない(ストの時などオーバーブッキングなんてかなりの高確率で起こりうる)。というわけで関西空港行きに乗ってもらうことになったが、大阪〜東京間の運賃は自費ですと。自然災害、スト、テロなどにより発生した追加の運賃、宿泊費については免責とのこと。まあ、自然災害はわかるけど、ストは航空会社の方が勝手にやってることではないか?会社にとって見れば、社員が勝手にやってることで、社員にはその権利があるし、うちとしてはどうにもできないことなんですよ、といったところか。しかし旅行規約に記してあるとはいえ、お客の方にしてみればかなり理不尽な話だ。かなり憤慨いている様子。それにしても、A社の社員て日本人でもフランス的な態度取るのだなあ。免責について、かなりいらだった態度で説明し、お詫びのセリフの一言もない。お客の怒りはこちらに向けられるので、もうひたすら平謝り。
  フランスはストの多い国だが、その中でもA社って本当にストが多い。
「ベストコンディションで好条件が保証されているが、唯一ストとデモの権利に関しては認められない職場と、劣悪な条件だがストとデモの権利が認められている職場とを選ぶとしたら、フランス人は迷いなく後者を選ぶだろう」とは、誰の言葉だったけ?はい、ミエルの言葉です。しかしそれをあるフランス人に言ったところ、ああ、それはもちろん正解、だって。

8月31日

 もう9月だ。わがタルト・オ・ミエルのインデックスページも衣替えしなければ。とはいえ、イラストレディクラブ展用の絵がまだ全然できてないわ。という感じで、まだしばらくの間夏用のままかと思います。

8月29日

 1泊2日で、ロワールの方に行ってきた。トゥールまでTGVで行くと結構近い。今回はシュノンソーとアンボワーズ。10年近くこちらに住んでいるのになぜか、ロワールには行く機会なかった。以前会った、ロワールの古城研究家で本も何冊か出しておられるという御仁に「それは許せない!」と言われましたが。
 それにしても、参考にしたガイドブックは間違いが多かったな。シュノンソーは駅から歩いて25分とあったが、駅のすぐ横が入り口。逆に駅から歩いて10分のはずのアンボワーズ城は20分はかかりましたわ。あと拠点となる街、トゥールまでのパリからの所要時間が、お城によって微妙に異なるのはなぜか?日本のガイドブックです、ちなみに。
 と細かいチェックをしておりますが、肝腎のお城はと言いますと、きれい手入れされていながらも、年月にさらされた感じがあってよいです。パリ近郊のお城をはじめとするモニュメントは、 削って塗り直してという感じで、あまりにも手が入りすぎて新築同様になってしまったりして、ちょっと‥と思うところがあります。まあ、公害などのせいで真っ黒にすすけていくので、自然に古びさせるというのは難しいかもしれませんがね。

8月20日

 昨日夕立があった。日曜日だったが、夕方仕事があったので子供をその間預かってもらう。夕立にしては、雨が長いこと降り続き、午後8時過ぎに子供を迎えに行った頃になってやっと止みかけた。家へ帰るとき、市営アパートの中庭を通って帰ることが最近多い。公道でないので本当はいけないかもしれないが、猫がいるので子供が通りたがるのだ。この日は父親のFも一緒。中庭の芝生を見ながら。Fが子供に言う。
「ごらん、ナメクジだよ。」芝生の上を見ると大きな世にも大きなナメクジが。15センチくらいはあるか。
1匹だけじゃない、その横にももう1匹また1匹…
「ぎゃっ!!」(楳図かずお風描き文字と恐怖の顔)
 そこには無数のナメクジが20センチ間隔ぐらいに 這っている。。赤茶色のと黒に近いグレーのものがあり、いずれも大きさが10〜15センチ以上はあろうかと思われる。今までもきっと目にしていたのだろうが、枯葉が丸まったものか犬のフンだと思って、気にも留めてなかったのだけかもしれない。今回だってFに言われるまで気づかなかったし、言われてからも、え?どこよ?てな感じで最初は枯葉だと思ったくらいだ。よく見かけるグレーでぬめっとしたナメクジとは違って、表皮の様子がよく見える。うろこ状に並んだ組織に覆われており、その表皮も普通よりしっかりと厚そうな感じだ。何だか今夜ナメクジの悪夢ででうなされそうだわ。
「うっわ〜うっわ〜!いや〜っ」と私が身もだえしていると
「なんで?とっても優しい生き物だよ。」とF。そうだ、こいつはレタスについていたナメクジを大事そうにビンに移し替え、飼っていたやつなのだ。
 子供も未知のものなのでちょっと逃げ腰だ。

 翌日は晴れて結構暑くなった。あのナメクジ集団はどうなったんだろう、とコワいもの見たさもあって、仕事に行く前にわざわざ遠回りをしてその市営住宅の中庭を通っていった。ナメクジなんてのろいものね、帰りきれずにひからびたのとか、通路にまで出てきてぺしゃんこになったのもいるかも〜、うわーやだやだ。湿ったところに多少残っているだろう、何て思っていたが、皆無。きれいさっぱりといない。へー、思ってたよりは素早いんだ。何だかホッとしたような、ガッカリしたような。

 

8月18日

 次回のイラストグループ展、10月だという事はわかってたけど、なぜか漠然と中旬から下旬にかけてと思いこんでいた。事務局からのメールを確認してびっくり。
10月1日からとある。ということは9月30日が搬入日で、郵送にかかる日にちを考慮に入れると、あと1ヶ月しかない!あせる私、失敗作となっても描き直す時間はなく、あー、もっと早くから始めるべきだった、と送ったあとは後悔が残るのみ。しょっちゅう繰り返すこの図式、今回は繰り返さなきゃいいんだけど。

 

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