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旅行記 南フランス編 そのA
その@を2006年に書いた後、そのAが下書きのまま2008年になってしまいました。しかし、ようやく書き終えた、というより終わらせましたので、読んで頂ければ幸いです。写真は2005〜7年(3回滞在)春と秋のものが入り混じっています。 カシスに2泊した後、路線バスでAix-en-Provance[エクソンプロヴァンス]へ(一回乗り換え)。 車窓からサントヴィクトワール山が見え始めると、エックス(エクソンプロヴァンスの通称)に近付いた事が分かります。 エックスはカシスから内陸に50km、マルセイユから内陸に30kmに位置する素敵な街です。大学都市でもあり、高級避暑地でもあります。夏は音楽祭で賑わい、冬はMarché de Noël[マルシェ・ドゥ・ノエル]クリスマス用品市が有名です。 バスから降り少し歩くと、ロトンドゥ広場の大きな噴水が出迎えてくれます。この街には40以上のフォンテンヌ(泉・噴水)があり、広場から伸びている大きなプラタナスの並木路Cours Mirabeau[クール・ミラボー]には、温泉が湧いている泉もあります。水温はそれ程高くありませんが、一年中温かいため、苔で覆われ、冬になると湯気があがり、触ってみると温泉だという事が分かります。 実は、エックスに来た目的はこの「温泉」なのです。日本の温泉とは違いますがエックスには18世紀から続いているThermes Sextius[テルム・セクスチュス]があります。テルムというのは温泉施設、湯治場のことで、フランス各地に存在していますが、ここにはパブロ・ピカソやウィンストン・チャーチルも滞在したことがあるそうです。私たちの宿はこのテルムに隣接しているHôtel Aquabella[オテル・アクアベッラ]。 ホテルに到着し、早速部屋で水着に着替え、備え付けのサンダルを履き、バスローブを羽織り、専用エレベーターでテルムへ。宿泊客は無料でジャグジープールが利用できます。夕日が差し込みとても気持ちが良いのです。 しかし、温泉とは言え33度で湧き出ているままなので、長く入っていると身体が冷えてしまいます。そんな訳で、ジャグジーの後は部屋に戻り温かいお風呂に浸かって身体を温め直すのです。 ジャグジーで心地良く疲れた後は、もちろん夕食です。一休みして街へ。今日はお昼にカシスでお魚料理をたっぷり食べたので、夜は軽めにベトナム料理という事になり、レストラン「Le SAIGON」に決定。そこで注文した、サラダ、NEM(春巻き)、PHO(ベトナムラーメン)は、味付けがやさしく、ほっとしました。 翌日。朝寝坊してのんびり朝市へ(Place Richelmeの朝市は毎日立ちます)。山積の白アスパラガス、真っ赤なトマト、アルティショー(アーティチョーク)、地中海で獲れたイカ、タコ、マグロ…… 買いたい気持ちをグッと押さえ、今日は見るだけ。 それでも楽しいのです。 お昼は地元に住んでいる友人二人と一緒にお食事をしました。懐かしい話に花が咲き、楽しいひと時です。 友人と別れ、街をブラブラしながらホテルに戻り、夕方はまたジャグジータイム。前年に来た時は、夫の腰の調子が悪かったので、Thermesで治療も受けました。一人用のサウナのような椅子に座ると、腰の辺りにスチームが当たる感じだったそうです。その間私は、Aquagym[アクアジム]に。小ぶりのプールに入り、インストラクターの指示に従い、足を上げたり下げたり、跳ねたりと40分間の水中運動でした。クタクタになってジャグジーへ。 ジャグジーの後はもちろん夕食。今日もお昼がフランス料理で重かったので、軽く食べられる所へ。元ジャム工場だった建物を改築したというモダンなレストラン「Le Passage」[ル・パッサージュ]の2階(日本の3階)は、ラウンジ風のタパスと飲み物専門スペースになっています。タパスといっても南仏風で、「ひよこ豆のクミン風味サラダ」「イカ入りポテトサラダ」「ポテト入りオムレツ」「クスクスサラダ」「ラタトゥイユ」が並び、量も少しずつですし、グラスワインもあり、軽い食事にはぴったりでした。 次の日も朝から良い天気に恵まれ、市役所前に立つ花市へ(週3回立つ)。バジルの鉢植えの前は、いい香り〜を通り越し、むせるような強力な香りでした。 バジルの香りに刺激され、お昼はイタリアンに決定。ここはイタリア食品店なのですが、店内に小さなテーブルが三つあり、昼食が楽しめます。 経営者はイタリア人の若いカップルで、南イタリア出身の彼女が選んだ食材を使った料理に、北イタリア出身の彼が選んだワインを合わせます。 (旅の最終日には、特別にサンドウィッチを作ってもらいTGVに乗り込むのがお勧め) (店正面の写真は2007年に撮ったもの。Rue des Cordeliersにあります。) 食事が終わると夫はシエスタタイム。私は一人でのんびりお散歩。 まず街の南側にあるマザラン地区へ。17世紀辺りの古い館が並ぶ中「4頭のイルカ」というフォンテンヌがあります。17世紀に造られたものです。 色々な泉を見ながらブラブラ北上しMusée des Tapisseries(タペストリー博物館)へ。今年(2006年)はエックス出身画家セザンヌの没後100周年記念のため、街はセザンヌ一色です。この博物館でも「彫刻になったセザンヌ」という現代アーティストによるセザンヌの彫刻展が催されていました。 エックスの中心部は、道路が狭く以前は公共の乗物は無かったのですが、今は写真のような超ミニバスが巡回しています。2系統あり、一人1ユーロ、定員6人。観光として一周廻っても良いですし、途中で降りることもできます。 私達は1990年頃からエックスに通っていますが、雰囲気が大分変わりました。昔は、素敵な老夫婦に似合う高級感のある落着いた街でしたが、最近は今風の学生たちが増え、高級ブティックや素敵なお店が少なくなっています。替わりに「ガキ」向き(失礼)のちゃらちゃらしたお店が増えているように思います。 以前の方が好きだったのは確かなのですが、何故かそれでも行きたくなる街なのです。何度歩いても、新発見の泉が現れますし、友だちにも会えますし…… 最後に2007年に滞在した時に発見したビオレストランをご紹介します。「La Casa Bio」 23 rue Lisse des Cordeliers 13100 Aix en Provence 2007年はエックスの後、更に路線バスでアルルまで行きました。エックスからはたくさん路線バスが延びているので、便利です。曜日によっては日帰りバスツアーで色々な所に行く事ができます。Les Baux de Provence もお勧めの場所です。ロトンドゥ広場にあるインフォメーションで情報をもらうことができます。 次はいつ行けるかしら? また行きたくなってきました。 おわり 戻る 前ページ 次ページ |